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2025.06.30

AIを活用した歯科医院向けオールインワン プラットフォーム「Pay Light X」の提供を開始~受付・予約管理から、新たな機能「サブカルテ」も搭載~

株式会社SCOグループ(本社:東京都千代田区、代表取締役会長:玉井雄介、以下「当社」)は、歯科医院向け運用オペレーションシステム「Pay Light X(ペイライト・エックス)」を本日より提供開始いたしました。「Pay Light X」は、これまで別々に運用されていた医院予約、医療費決済、AIでんわなどのシステムをひとつのプラットフォームに統合。医院業務の連携をスムーズにし、管理負担を大幅に軽減します。

また、今回は新たに開発した「サブカルテ機能」(※特許出願中)を標準搭載。患者さまごとの補助記録や経過観察メモなど、現場のニーズに即した柔軟な情報管理を実現します。さらに、AI音声サマリー(※8月末を予定)、AIでんわ受付、AIチャットといった最新のAI機能により、院内のオペレーションの自動化・効率化を図ることで診療や患者さまのケアといった本質的な業務により多くの時間とエネルギーを割ける環境を提供します。

当社は「テクノロジーで『105年活きる』を創造する」をビジョンに掲げ、歯科医療の現場が抱える多様な課題の解決に取り組んでいます。健康寿命の延伸には、口腔内の健康維持が不可欠です。人々が当たり前のように歯科医院へ通う未来の実現は、社会全体にとって重要なテーマであり、喫緊の課題でもあります。「Pay Light X」はその未来に向けた大きな一歩として、テクノロジーの力で歯科医院の業務効率と利便性を向上させ、全国の歯科医療現場に新たな働き方と価値を提供してまいります。

◆開発の背景

2025年6月13日、「経済財政運営と改革の基本方針2025 ~「今日より明日はよくなる」と実感できる社会へ~」(骨太方針2025)が閣議決定され、歯科については「糖尿病と歯周病との関係など全身の健康と口腔の健康に関するエビデンスの活用」や「生涯を通じた歯科健診(いわゆる国民皆歯科健診)に向けた具体的な取組」「オーラルフレイル対策・疾病の重症化予防につながる歯科専門職による口腔健康管理の充実」などのほかに、「歯科衛生士・歯科技工士の離職対策を含む人材確保」

「歯科領域のICT活用」などが組み込まれました。

特に歯科衛生士については、令和4年時点の歯科衛生士免許登録者数が314,143人のところ業務従事者数が145,183人※1と、有資格者であっても専門業務に就いていない歯科衛生士が多いことが明らかになっています。

さらに、歯科医師についても将来的に必要となる歯科医師数(2035年時点予測:138,700人)と供給歯科医師数(2023年時点予測:92,500人)を比較すると4万人も不足するという予測もたてられています※2。一方で、歯科関連疾患全体における総患者数は増加傾向にあり※3、歯科医院の運営はひっ迫した状況であることが推察されます。

このような背景を受け、当社では歯科医師の先生方や歯科衛生士の方の働きやすさの向上に向け、

「Pay Light X」の開発に至りました。

※1:衛生行政報告例、歯科医療振興財団調べ

※2:歯科医師の資質向上等に関する検討会

歯科医師の需給問題に関するワーキンググループ(第5回)(平成28年4月12日)

参考資料1-3 歯科医師の需給推計に関して【概要】

※3:令和5年(2023) 「患者調査の概況」(厚生労働省)、令和2年との比較

◆「Pay Light X」について

基本機能については次の通りです。

・受付:

歯科医院の受付スタッフにとって欠かせない患者さまの受付管理業務について、直感的な操作で見やすく使いやすい予約受付機能を搭載しています。

・患者さまの管理:

プロフィールの他に、これまでの会計や予約の状況を一画面で見やすく管理できる機能を搭載しています。

・医療費決済:

従来の「Pay Light Cashless(キャッシュレス決済機能)」「Pay Light Plus(歯科医院における予約から治療、会計までの流れをスマートフォン上でスムーズに行うことのできる機能)」を搭載しています。

・メッセージ機能:

患者さま一人ひとりの口腔内の健康状態、通院履歴、歯科医院との関係性、さらには“デンタルIQ(歯科知識や予防意識)”といった多様な要素を独自のアルゴリズムで定量評価。これらの情報をもとに、

AIが最適なタイミングと内容でパーソナライズされたメッセージを自動生成・配信し、患者さまの再来院行動を自然に促進します。

・サブカルテ:

患者情報や歯式、記録、検査資料およびメッセージのサマリーが閲覧できます。

また、診療記録や診断・治療計画が直感的操作で素早く入力でき、口腔内写真やレントゲン画像のアップロード・閲覧も可能にしました。さらに、院内のスタッフ間における情報共有の場として、それぞれの患者に応じたメッセージ機能も搭載しています。

より詳しい内容は、特設サイトにて公開中です。ぜひご覧ください。