2025.06.16
はじめまして。
SCOグループでシステム開発本部の本部長を務めております東川です。
2025年2月に入社し、ちょうど3ヶ月が経過しました。この節目に、これまでの取り組みや感じたことを振り返り、エンジニア組織のマネジメントに関わる方々や、転職を検討されている方々に、少しでも参考となるような情報をお届けできればと思い、筆を取りました。
働き方について
まずは、私の働き方について少し紹介させてください。
現在、私は新幹線で1時間ほどの地方に住んでおり、子育てと仕事の両立を図るべく、基本的にリモートワークを中心に勤務しています。ただし、フルリモートではなく、月に数回は不定期に出社し、対面でのコミュニケーションも大切にしています。
入社後の主な取り組み
1. 職場への早期適応
新しい職場に馴染むことは、転職後に最優先すべき事項の一つだと考えています。そのため、入社初月は全体の半分ほど出社し、多くの社員の皆さんと顔を合わせて会話を重ねました。会社側でマンスリーマンションを手配していただいたことで、滞在の手間も最小限に抑えられ、対面での関係構築に集中することができました。
リモートで業務効率を高めることも重要ですが、チームで成果を出すためには対面での信頼関係構築も不可欠です。この点において、初月の取り組みは非常に有意義だったと感じています。
2. 業務のキャッチアップ
私の役割は、これまでCTOの五十嵐が担っていた領域の一部を分担し、組織全体の底上げを図っていくというものです。五十嵐と密に連携を取る予定でしたが、多忙につき時間を確保するのが難しく、実際にはかなりの自律性が求められる状況でした。
ただ、私自身も前職でゼロから20名規模の開発組織を立ち上げた経験があるため、自分なりに業務を分析し、課題を洗い出して、独自にキャッチアップを進めました。
もちろん、1人で理解を深めるには限界があります。多くの社員の皆さんにご協力いただきながら、1on1の機会を通じて知見を得ることができました。この場を借りて、改めて感謝を申し上げます。
3. エンジニア採用の推進
入社直後から、最も力を入れて取り組んだのがエンジニアの採用です。
入社2日目までに求人票とスカウト文の作成、媒体上での候補者検索・スカウト送付までを一気に進めました。そして5日目には早くも最初のカジュアル面談を実施することができました。
初月だけで約10名の方とカジュアル面談を行い、選考辞退者はゼロという結果に。SCOグループの魅力を的確に伝えられた手応えを感じました。
なお、採用フローは、私がカジュアル面談でアトラクトを行い、技術面は五十嵐が評価するという役割分担で運用しています。選考という観点よりも、まずはSCOグループに「興味を持ってもらうこと」に全力を注いでいます。
4. 業務分掌と職責範囲の明確化
五十嵐と私で業務を分担することにしたことで、どちらに相談・報告すべきかが曖昧になり、混乱を招く場面が出てきました。そこで、来期を見据えた体制を想定しながら、システム開発本部の業務分掌と役職ごとの職責範囲を定義することに着手しました。
本部長・部長・リーダー・メンバーそれぞれの責務を文書化し、現在も運用とアップデートを繰り返しながら、実効性のある仕組みへと磨きをかけています。
5. 開発プロセスの再構築
従来は開発ラインが1本だったこともあり、プロセス定義は比較的シンプルでした。しかし、今後は短期・中長期のリリースが混在する体制を構築していく必要があり、それに対応できるよう、開発プロセスの再定義とソースコード管理(ブランチ戦略など)の見直しを行いました。
現在は新しい開発プロセスに則った形で開発を進めており、運用の中で課題を洗い出しながら継続的な改善に取り組んでいます。
現在の取り組みとこれから
これまでの取り組みをベースに、組織としての仕組みを実際に運用しながら改善を続けています。
トライアルとして導入した業務分掌や職責範囲、開発プロセスなども、実際のプロジェクトを通じて実践・検証を重ねています。また、新たに見えてきた課題についても、社内の多くの方と連携しながら柔軟に対応を進めています。
おわりに
本記事では、私がSCOグループに入社してからの3ヶ月間の取り組みをご紹介しました。記載した内容はあくまで私個人の経験に基づく一例です。
大切なのは、既存の文化やこれまでの経緯を尊重しつつ、課題を丁寧に見つけ出し、適切なタイミングと手法で改善を進めていくこと。そして、何よりも会社のミッション・ビジョンを正しく理解し、その実現に向けて自分がどう貢献できるかを常に意識することだと思っています。
前職ではゼロから組織を作る経験をしましたが、今回は既に存在する開発組織の中での成長という、新たなチャレンジに取り組んでいます。まだまだ道半ばではありますが、今後も事業成長に貢献していけるよう尽力してまいります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。