2025.09.17
答えは1徹。たった一晩の徹夜、あるいは1晩未満、 睡眠時間が削られるだけでもパフォーマンスは確実に低下します。けれど、かなしきかな、日々を過ごす中でどうしても無理をしなければならない時期、いわゆる「デス・スプリント(死に物狂いの追い込み期間)」は存在するのです。
この記事では、「睡眠の長さ」と「許容できるパフォーマンス」のバランスを探ります。睡眠不足が具体的にどのようにパフォーマンスに影響するのか、限界を見極めるための知見を求めて。
始める前に一つ。この記事は通常スケジュールではしっかりと睡眠がとれ、仕事と私生活での色々なモチベーションが保てる状況をベースラインとしています。保てていないならば、こんな記事を読まずにまず寝ましょう。
そもそも徹夜中の仕事の出来は良いのか
良いわけがありません。けれど簡単なタスクに限ってですが、物量はこなせます。熟考する必要のある案件も、時間を贅沢に使えるので適切かもしれません。どちらにせよ、仕事は進みます。
一時的に稼働を増やすメリットがある時期
状況によりますが、稼働時間を増やすことによってメリットを得られるパターンがいくつかあります。
・未経験の技術検証
開発の見積もりを技術検証の前に提出せねばならない事態になった場合、本当に正しい見積もりかどうかを最速で確認する必要があります。見当が大外れだった場合、できるだけ早くステークホルダーに連絡をとって調整できるように備えます。
・他チームによる確認期間前
二度手間にならないように、できる限り認識している不具合は片付けてから手渡します。
徹夜がもたらすパフォーマンスの低下
以下、一例ではありますが個人談です。
・視野が狭くなる
問題を解決するための思考が狭まりすぎて、機転を効かせづらくなる
・時間の把握が疎かになる
ミーティングの時間に間に合わなくなる、もしくは存在そのものを忘れる
・通常の業務時間内に眠くなる
チームメンバーと連絡を取る時間枠が狭くなる
徹夜のベストタイミング
上記のメリットとデメリットを考慮した上で、徹夜のベストタイミングを仮定するなら「アウトプットが求められるマイルストーンの1〜2日前」かもしれません。集中してタスクをできるだけ終わらせ、残りの1〜2日で焼け切れそうな脳を睡眠で冷やし、最後に冷静な状態で最終調整をします。
結局、何徹が許容範囲なのか
これは個人の体力や生活習慣によるところが大きく、科学的な根拠は一切ありませんが、筆者の個人的な経験に基づく限界は「完徹なら1日、2〜3時間の睡眠を挟めば2日まで」です。
ただし、栄養補給をしっかり行い、翌日にしっかり眠れる環境を整えられることが前提です。
徹夜はなるべくやめましょう
マウスを用いた睡眠剥奪実験では、最短11日、最長32日間で死亡したと報告されています(Everson & Wehr, 1989)。寝てすっかり回復したと思っても、結果的に寿命を削っていることもあるやもしれません。
かつての上司にこう言われました。「仕事は短距離走ではなく、長距離走だ」と。
目指すは人生105年時代。長く、健康的に活きましょう。